
総務省「平成30年版 情報通信白書」によると、個人のスマホの保有率は60.9%、モバイル端末全体での保有率は84.0%です。職業を持っている年代においては、スマホを所有していない人の方が圧倒的に少ないでしょう。
すでに生活に浸透しているスマホを使って副業をする人が増えています。
まず目指すべき金額である月1~5万円をスマホ1つで稼ぐにあたり、注意すべき点やおすすめの副業アプリを紹介します。
目次
スマホで副業を安全に行う方法
日本法規情報株式会社による「相談サポート通信 相談者実態調査」によると、副業経験者のうち14%が副業トラブルを経験済みとしています。
副業トラブルの経験者が、どのようなトラブルに遭遇したのか内訳を紹介しながら、スマホを活用して安全に副業する方法を説明します。
条件が良すぎる副業を避ける
副業でのトラブルの第1位は、「副業を利用した詐欺に遭った」で25%でした。非常に残念なことですが、副業で収入を増やしたいという人の気持ちを悪用して、言葉巧みに金銭を騙し取る者は少なくありません。
さらに、「スマホ1つで場所を選ばず副業」という条件は、誰もが飛びつく”おいしい話”です。
副業を利用した詐欺に遭わないために、条件が良すぎる副業は徹底的に避けましょう。
- 投稿をクリックするだけで月5万円稼げる
- 口コミの投稿を1本作成して投稿すると2万円
- はじめてすぐに稼げる
・・・・など。
そのような”おいしい話”には必ず裏があると考えて、近づかないことが鉄則です。
本業に支障をきたさない副業を選ぶ
同じ調査結果によると、副業トラブルの第2位が「本業に支障をきたした」で、24%でした。どのような副業を選んだとしても、軌道に乗るまで、「大量の時間を投資しているのに稼げない」時期を過ごすことになります。
苦しい時期に、早く稼げるようになろうと焦るあまり、本業に支障をきたしてしまうほどのめり込んでしまう人もいます。
無理なく稼げる金額である月1~5万円というラインを死守して、本業に支障をきたすことのないように副業の計画を立てましょう。
本業が副業を禁止していないことを確認する
副業トラブルの第3位が「副業をしたことで、本業の会社ともめた」となっており、12%でした。特に、副業での取引先が本業と取引関係にある場合などは、機密情報の流出防止の観点から、副業が会社に知られてしまった場合に大問題にまで発展することがあります。
本業の就業規則を確認し、副業禁止の規定がないかを確認しましょう。
一方、副業禁止と就業規則に書かれていたとしても、仕事内容や副業規模によっては容認されることも多いです。総務人事などの部門に正直に相談して、話を通しておくことが大切です。
スマホで副業するメリット・デメリット
スマホを活用して副業するときのメリットやデメリットについて紹介します。
スマホで副業するメリット
スマホ活用を前提とする副業のメリットは、場所を問わず仕事できることに尽きます。
勤務先に出向かないとできない副業の場合、副業先への通勤時間が往復たった30分であっても、その時間的浪費は馬鹿にできないほどです。
その30分の通勤時間で仕事できたとしたら、時給1,000円の仕事なら1日あたり500円、平日だけで月額10,000円の収入増になります。
特に、本業の通勤時間が長い人や、外出している時間が長い人には、その移動時間を活用できるスマホ副業はおすすめです。
スマホで副業するデメリット
スマホで副業するデメリットとして、まず、取引相手の顔が見えない・見えにくい点が挙げられます。
上記で紹介したとおり、副業を悪用した詐欺も存在していますが、相手の素性が見えにくいがゆえに、万が一詐欺にあった場合もどこに被害を訴えるべきか分かりません。
また、スマホ1つでできる副業は、誰でも始められる手軽さで人気ですが、その分、仕事1件あたりの単価が低くなる傾向があります。
スマホ副業におすすめのアプリ12選
スマホ副業を助けてくれるアプリを紹介します。
アフィリエイトアプリ
ブログ・Web・SNSなどで広告と共に商品を紹介し、訪問者がその広告をクリックしたり商品を購入したりすると、広告主からの広告料が得られる「アフィリエイト」は、アプリでも行えます。
A8.netアプリ
「A8.netアプリ」は、日本最大級のASP(アフィリエイトサービス・プロバイダ)のA8.netによるアフィリエイトアプリです。A8.netアプリを使うと、スマホで管理画面を確認できるため、場所を問わずに売上レポートのチェックやプログラムの検索や提携などができます。
電脳卸
「電脳卸」は、SNSでアフィリエイトできるアプリです。
自分が他の人におすすめしたい商材について、コメントと共にツイート・シェアします。自分の投稿リンクを経由した購入があった場合に、広告料として報酬が支払われます。
電脳卸: Android版
フリマアプリ
フリーマーケットをアプリにしたフリマアプリで、使用していない衣服・家電・本などを売ったりレンタルしたりできます。売却できれば収入を得られます。
メルカリ
「メルカリ」は、毎月1,200万人が利用しているという国内最大級のフリマアプリです。
出品料金はかかりませんが、出品した商品が売れたときに販売価格の10%が手数料として徴収されます。
ラクマ
「ラクマ」は、楽天が運営するフリマアプリです。販売で得たポイントは、楽天市場などの楽天が運営するサービスで使えるため、すでに楽天IDを持っている人にはおすすめです。
また、手数料は販売価格の3.5%で、メルカリよりも安く設定されています。
ゲオスグ
ゲームソフトやゲーム機器を買い取って貰って収入にしたい場合、これまでは中古ゲーム販売店に出向く必要がありました。「ゲオスグ」は商品のバーコードをスマホで読み取るだけという査定方法で、店舗に行かずにゲームソフトやゲーム機器を買い取ってもらえるアプリです。
動画投稿系
動画を作成して広告を貼り、動画配信サービスに投稿します。広告が再生される度に広告料金が発生する仕組みです。
YouTube
YouTuberという職業をも生み出した「YouTube」では、投稿した動画が何回再生されたかで報酬が決まります。広告1再生あたり0.25円~0.1円といわれており、数万回再生されるような人気動画でないと大きく稼ぐことは難しくなります。
BuzzVideo(バズビデオ)
BuzzVideoは、YouTubeほどの知名度はありませんが、人気が上昇している動画アプリです。BuzzVideoも動画が再生されること、広告収入が投稿者に入る仕組みです。YouTubeにはないBuzzVideoの特徴が、AIが視聴者の好みを分析して、好みにあった動画を表示させていくことです。
ViiBee(ビービー)
商品を実際に使ってレビュー動画をアップします。視聴者が動画を経由して商品を購入した場合に広告収入が得られる仕組みです。レビューする商品はアプリから選択しますが、基本的に購入が必要です。
写真ビジネス系
自分で撮影した写真を販売できるアプリです。素人が撮影した写真にも需要があるため、写真を副業にするハードルは高くありません。
スナップマート(Snapmart)
「スナップマート」は、出品から報酬の受け取りまですべての操作がスマホで完結する、写真販売アプリです。よりリアルで自然な日常写真を必要としている企業が主なクライアントです。写真の売買価格の30〜60%が報酬になります。
Selpy(セルピー)
「Selpy」は、企業からのリクエストに合わせた写真を撮影して、販売できるアプリです。
さらに、写真をSNSで投稿すると報酬がアップします。
スキル販売系
デザインやプログラミングなど自分が持っているスキルを販売するアプリです。
出品するスキルは特別なものである必要はなく、その人が持つ経験にも需要があります。
ココナラ
「ココナラ」は、スキル・経験が商品のフリマアプリです。自分の持っているスキル・経験を出品できます。イラスト制作・Webサイト制作・ライティング・プログラミングなどのスキルの他、恋愛相談や税金に関する相談・法律相談など、様々なカテゴリーがあります。
タイムチケット
「タイムチケット」で販売する商品は時間です。個人の時間を30分単位で出品します。たとえば「プロカメラマンによる撮影 1時間3,000円」のように、自身の時間を販売できます。
アプリ以外でおすすめスマホ副業
スマホ副業はアプリを使うものだけではありません。副業のうち、スマホを活用すると効率的な副業を紹介します。
ポイントサイト
ポイントサイトに登録すると、広告のクリックやミニゲームのプレイなどでポイントを貯めることができます。ポイントサイトでは、貯まったポイントを現金に交換できます。
得られる報酬は微々たる金額ですが、スマホを使ってスキマ時間にする副業には向いています。
アンケートモニター
「アンケートモニター」とは、モニターサイトに登録し、サイト内のアンケートに回答することでポイントを稼ぐというものです。質問に対し、回答を記入欄に入力するだけの作業で誰でも簡単にできます。誰でもできる作業なので、得られる報酬はお茶代程度ですが、スマホ1台あれば、通勤途中などでいつでもできます。
ネットワークビジネス
「ネットワークビジネス」は、会員が勧誘により別の会員を増やすことで利益を得るビジネスです。
仕組みを売る・お金でお金を生むというビジネスで、作業時間はまったく自由で誰でもできるため、サラリーマンの副業として人気です。
ネットワークビジネス自体は新しいものではありませんが、以前は直接電話をかけるくらいしか集客方法がありませんでした。現代では、インターネットの発達により、アプリで集客できるため格段に参入しやすくなっています。
スマホ副業をする上での注意点
日本法規情報株式会社による調査で、副業でのトラブルの第1位は、「副業を利用した詐欺に遭った」で25%と紹介しました。
スマホでの副業では、取引相手の顔が見えない・見えにくいために詐欺が見破りにくくなりますが、特に、生活難のために副業をはじめた場合は精神的に追い込まれているため、通常なら引っかからないような手口にも騙されてしまうことがあります。
スマホ副業をする前に、各案件を次の視点で検証しましょう。
案件やアプリについての情報に曖昧さがないか
重要事項なのに小さな文字で書いてあるなど、不誠実さが垣間見えるアプリは疑いの目で見るべきです。
話が出来すぎた副業でないこと
「稼げる」などと言い切るアプリや副業は避けるべきです。
現金の受け取りまでのハードルが高すぎないこと
現金で報酬を受け取るまでに、何度も手続きが必要など現金化のハードルが高い案件には警戒しましょう。
また、副業でのトラブルの第5位は「副業のために借金をした」で6%となっています。「初期投資で○○を購入しても、その後大きく回収できるから大丈夫」などとうたう副業は避けましょう。副業は借金をしてまで行うものではありません。
まとめ
スマホで副業というと心配になる人も多いですが、少しでも怪しいと思ったアプリや案件には近付かないようにすれば恐れることはありません。
まず月1~5万円をスマホ1つで稼ぐことを目標に、できるところからはじめましょう。