副業で稼ぐためにおすすめの資格15選!ジャンル別に詳しく解説

副業で稼ごうと考える会社員の中には、資格を取れば良い副業が見つかるかも・・と考える人もいるでしょう。

副業するために資格は必要なものなのか、もしあるとすれば効果的な資格は何か、副業探しに特化して効果的な資格を紹介します。

目次

副業のために資格は必要?

医師や看護師・建築士・美容師・教員免許など、資格を持つ人だけが業務ができる「業務独占資格」や、雇用主が要求する資格以外、副業を始めるために資格を取る必要はありません。

一方、エン・ジャパン株式会社が実施した、「社会人の学習習慣」についてのアンケートでは、これまで「仕事に関する知識やスキルの学習に取り組んだことがある」と回答した人が70%でした。

学習に取り組んだことがある人が、どのような知識やスキルの習得に取り組んだかという質問の結果は、次のとおりでした。

学習した分野 割合
資格取得に必要な専門知識・スキル 43%
職務に関連する専門知識・スキル 42%
Excel・Word・PowerPointなどのPCスキル 32%
ビジネスマナー・社会人の常識 19%
英語 18%

仕事のための学習として、資格取得を目指したことがある人が43%と、資格の有無は社会人にとって大きな関心事であることが読み取れます。

実際、市販の履歴書のフォーマットや一般的な職務経歴書でも、必ず所有資格欄があります。

副業人材採用者の第一印象として、職務に活かせそうな資格名が記載されていたら、それだけで一目置かれることは間違いありません。

副業に役立つ資格の選び方

副業の書類選考の時点で採用担当者から注目される可能性があるなど、資格の取得にはメリットがあるのは確かです。

一方、仕事のために資格を取得したものの、その資格を活かした職業に就けていない「資格難民」が存在します。

トレンド総研による、「資格難民」を対象とした「資格とキャリアに関する意識・実態調査」では、「資格難民」たちが資格取得後に仕事が見つけられなかった理由について調査しています。

「資格難民」たちの自己分析結果を元に、副業に役立つ資格の選び方を考えます。

求人が多い分野の資格を選ぶ

資格難民たちが仕事を見つけられなかった理由の第1位が、「条件にあう募集が少ない」で41%、第3位が「募集人員が少ない」で21%でした。

副業探しに役立つ資格とは、募集人員が多く、かつ人材の需要がある職種に関連する資格だと言えそうです。

未経験職種では資格は効果的、さらにプラスαを

資格難民たちが仕事を見つけられなかった理由の第2位が、「経験者が優遇され、未経験の場合は不利になる」で36%でした。

副業で未経験職種にチャレンジしたい場合、資格があると他の未経験者より秀でることができるものの、職種経験者には敵わないのが現実です。

採用においては、資格よりも実績が重視されることを示す結果となっています。

ただ、未経験者であっても、資格の取得に加え、熱意や資質などがあれば、ポテンシャルを評価して採用される場合があります。

副業でどうしてもチャレンジしたい職種がある人は、熱意の証明として、関連資格を取得することはおすすめです。

人気が高い仕事の資格は避けた方が無難なことも

資格難民たちが仕事を見つけられなかった理由の第4位が、「人気の仕事であり、競争率が高い」で21%でした。

このような人の場合、資格を取得する前に、その職種がどれほど人気のある仕事なのかをチェックしなかった点で失敗しています。

「人気=競争率が高い」という当たり前の事実を直視し、「人気の資格です」などと言われる資格は、避ける方が無難です。

副業におすすめ資格!ジャンル別

副業探しに効果的な資格を、職種別・ジャンル別に紹介します。

副業におすすめの【IT関連の資格】

日々技術がアップデートし、情報が古くなるのも早いIT分野。

このため、IT関連分野では新資格が次々と誕生しており、資格が乱立している状況です。

このような背景から、IT関係の資格を取得するなら、安定感のある国家資格やメジャー資格などがおすすめです。

基本情報技術者試験

2019年度実績では、応募者数16万9,170名というITの国家資格です。ITエンジニアの基礎資格と言われています。

「IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」を受験対象者としています。

IT系の資格ですが、売上高と固定費や利益との関係を問う問題など、プロジェクトマネジメントに関する出題も含まれます。

出題例

引用基本情報技術者試験(FE)令和元年度秋期試験/情報処理推進機構

    • 合格率:7%(2019年度)

参考基本情報技術者試験(FE) /情報処理推進機構

応用情報技術者試験

2019年度実績では、応募者数9万9,447名というITの国家資格です。

ITエンジニアの基礎資格と言われています。

「IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を受験対象者としています。

引用現行の試験制度/情報処理推進機構

応用情報技術者試験には受験資格がなく、誰でも受験できます。

基本情報技術者試験の上位資格ですが、基本情報技術者試験を取得していなくても、応用情報技術者試験を受験できます。

  • 合格率実績: 3%(2019年度実績)

参考応用情報技術者試験(AP) /情報処理推進機構

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

国家試験ではありませんが、2020年2月29日時点での累計受験者数、440万0,243名というメジャーなIT系民間資格です。

Microsoft Officeソフトの操作技能を測定する試験で、ITスキルというよりは、PCや事務に関する能力を証明するのに役立ちます。

労務人事や経理関連の副業をしたい人にもおすすめできる資格です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験は、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookとソフトウェアごとに試験が分かれており、WordとExcelにはそれぞれ一般レベルと上級レベルの試験が用意されています。

  • 合格率:非公表ながら80%と言われている

参考マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

副業におすすめの【労務・人事関連の資格】

衛生管理者

衛生管理者は、労働安全衛生法で定められている国家資格です。

衛生管理者には、職場環境の整備や改善、社員の過重労働や労働災害の防止が求められます。

2019年度には第一種衛生管理者を6万8,498名、第二種衛生管理者を3万3,559名が受験しています。

出題例

引用第一種衛生管理者平成29年上期

  • 合格率:第一種衛生管理者8%、第二種衛生管理者55.2%

参考労働安全衛生法に基づく免許試験/安全衛生技術試験協会

産業カウンセラー

働く人が抱える問題を、心理学の手法で解決できるよう支援する専門家が「産業カウンセラー」です。

学科試験Ⅰ・Ⅱに加え実技試験があり難易度が高い試験ですが、職場のメンタルヘルス問題が注目されていることから、需要が高まっている資格です。

2019年度の試験では、2,788名(学科試験)が受験しています。

  • 合格率:3%(学科と実技含む総合合格率)

参考産業カウンセラー試験/日本産業カウンセラー協会

副業におすすめの【経理関連の資格】

日商簿記検定試験

日商簿記検定には3級・2級・1級があります。

受験者数は、2019年11月度実績で、1級7,520名、2級4万8,744名、3級8万0,130名でした。

引用経理担当者募集/求人ボックス

経理に関する副業人材の募集要項を見ると、「簿記3級以上」などと条件が示されていますが、これは、日商簿記検定試験のことを示しています。

なお、通常の経理事務なら、3級程度の知識で問題ありません。

  • 合格率:1級8%、2級27.1%、3級43.1%(2019年11月度実績)

参考日商簿記検定試験/日本商工会議所

経理・財務スキル検定(FASS検定)

経済産業省が整理した「経理・財務サービススキルスタンダード」をもとに、実務能力の測定を目指した試験が、民間資格であるFASS検定です。

2015年下旬に第1回の試験が行われた比較的新しい試験ですが、2020年9月末時点での総受験者数は、6万4,550人と、受験者数は伸びています。

なお、全国にある試験センターで、コンピューターを使って受験するため、受験当日に結果を知ることができます。

合格率:FASS検定は合否ではなく5つのレベルで点数によりスキル評価します。2020年9月末現在の実績は、下表のとおりです。

レベルA レベルB レベルC レベルD レベルE
17.0% 16.5% 28.4% 27.3% 10.8%

参考経理・財務スキル検定(FASS 検定)/日本CFO協会

ファイナンシャルプランニング技能検定(FP技能検定)

FP技能検定には1級・2級・3級の3つあり、それぞれに学科試験と実技試験があります。

また、FP技能検定は国家資格で、合格すると「FP技能士」と名乗ることができます。

受験者数実績は、3級2万1,148名、2級1万6,852名(2020年1月度)、1級523名(2020年9月)でした(学科試験・実技試験同時受検者)。

  • 合格率(学科試験・実技試験同時受検の場合):3級50%、2級40.39%、1級97.7%(2020年1月度)

参考FP技能検定/日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

副業におすすめの【コンサルタントとして働くための資格】

キャリアコンサルタント試験

キャリアコンサルタント試験は、職業選択における進路相談を受ける相談員の資格です。

就・転職を考えている人やキャリア開発に悩む人に対して、その人の適性や希望に合った仕事を探したり、希望の職種に就くためにどのような経験を積むべきかアドバイスします。

なお、キャリアコンサルタント試験は、平成28年4月に国家資格化されました。

日本キャリア開発協会(JCDA)が運営した2020年11月試験の受験者数は2,715名、キャリアコンサルティング協議会(CCC)が運営した2020年11月試験の受験者数は2,433名(学科、実技試験同時受験者)となっています。

  • 合格率実績(学科試験・実技試験同時受検の場合)
    日本キャリア開発協会(JCDA)57.0% (2020年11月試験)
    キャリアコンサルティング協議会(CCC)5%(2020年11月試験)

参考日本キャリア開発協会(JCDA)キャリアコンサルティング協議会(CCC)

定番【お金になる資格】

社会保険労務士

社会保険労務士は国家資格の一つで、合格すると、所定の実務経験や講習の終了後に、社会保険労務士名簿に登録され、「社会保険労務士」と名乗ることができます。

社会保険労務士の活躍の場は、社会保険労務士事務所やコンサルタント会社、一般企業の総務部など多岐にわたります。

令和元年8月の試験の受験者数は38,428人でした。

  • 合格率実績:6%(令和元年8月の試験)

参考社会保険労務士試験/全国社会保険労務士会連合会

普通自動車第一種免許

普通自動車第一種免許のうち「普通免許」は、社会人の多くが所有しているはずです。

まだ取得しておらず、いずれは取得しようと考えている人であれば、普通自動車第一種免許は取っておいて損はありません。

タクシーや運転代行は、第二種運転免許がないとできませんが、普通自動車第一種免許でトラックやバイク便の配送など荷物を運ぶ仕事を副業にできます。

普通免許の受験者数は168万9,850人(2017年度)でした。

  • 合格率実績:72%(2017年度)

参考運転免許/警察庁
参考平成29年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況/内閣府

中小企業診断士

中小企業の経営課題解決に取り組むのが中小企業診断士で、試験は、1次試験・2次(筆記・口述)試験・実務補習/実務従事の3段階に分かれています。

2019年度には1万7,386名(1次試験)、5,966名(2次試験)が受験しました。

中小企業診断士は国家資格で、取得後の活躍の場は、コンサルタント会社や一般企業となります。

  • 合格率実績:3%(2次試験)

参考中小企業診断士試験

会社員が資格を取得するメリット・デメリット

現役の会社員が転職する場合も、副業を探す場合も、新卒ではなく「中途採用」として選考されます。

HR総合調査研究所は、企業の人事担当者にアンケート調査を行っており、「中途採用の選考で重視すること」との項目では次のような結果となりました。

引用中途採用の選考で重視すること/HR総合調査研究所

第1位が「職務経験」、第2位が「スキル」、第3位が「人柄」と続き、第7位に「資格」がランクインしています。

現役の会社員を評価するときには、これまでの職務経験や人柄が重視されることは当然ですが、「資格」も採用時のプラスに作用することは間違いないようです。

また、第2位の「スキル」の向上にも資格取得は有効であり、勉強する姿勢やその結果として身につけた技能は将来の武器になります。

勉強時間の確保ができない点が、本業や副業を持つ会社員が資格を取得することの唯一のデメリットです。

効率的に勉強ができれば、本業や副業に役立つ資格を取得するメリットは大いにあります。

資格を取る際の効率的な勉強方法

紹介した資格も含め、大部分の資格試験では筆記試験や口述試験で知識を問います。

このような知識を確認するための資格試験で最も効率的な勉強方法は、「過去問の攻略」と言われています。

すなわち、資格試験で過去に行われた実際の試験問題を入手し、何度も解いてみるという方法です。

「資格試験ではまず過去問」と言われる理由は次のとおりです。

教本の丸暗記は時間の無駄

真面目な人ほど陥りがちなのが、教本を丸暗記してしまうことです。

「基礎や理論を学ばずに問題を解くなんて、もってのほか」という心理から教本の暗記に走ってしまいます。

資格試験では、仮に全く基礎や理論を知らなかったとしても、その日その場所で出題された問題にだけ正答すれば合格します。

スキルアップという目的のみでの資格取得であれば、基礎をきっちり学ぶことも大切ですが、目標を稼げる副業を探すための資格取得におくのであれば、過去問に多く触れて「受ける試験について学ぶ」方が効果的です。

出題のパターンを覚える

どのような資格試験でも、毎年・毎回、出題の傾向やパターンは決まっています。

試験のたびに大きく難易度や出題傾向が変わってしまっては、他の回の受験者との公平性が保たれないからです。

過去問を解くときも、1回分ではなく数回・数年分を解いてみましょう。出題者の意図やパターンが見極められるようになります。

パターンを見極めたら、それに沿って出題率の高い部分を集中的に教本で基礎から学ぶのが効率的です。

資格取得に関する注意点

会社員が副業のために資格を取得する時に、注意したい点があります。

受験する資格を決める前に副業の職種を決める

副業で取り組みたい職種と、取得する資格が乖離しないように注意しましょう。

そのためには、受験する資格を決める前に副業の職種を決めることです。

あまりにも人気で応募人数が多過ぎる職種や、そもそも求人が見つからないような職種のために資格を取得した場合、資格を持っているのに副業が見つからない「資格難民」に陥る可能性があります。

場所によって勉強内容を変える

会社員の場合、自宅でじっくり勉強できる時間を確保するのは難しくなります。

よって、通勤途中の電車の中では教本を読むなど筆記用具を使わなくてもできる勉強、自宅では過去問に取り組むなど、場所に応じて勉強内容を変える工夫が必要です。

また、有名試験ではアプリやWebサイトなどで過去問を公開していることも多いため、スマホがあれば移動中でも過去問に取り組めます。是非チェックしてみましょう。

まとめ

副業で稼ぎたい会社員におすすめできる資格を紹介しました。

副業で職務経験がある仕事をする場合でも、副業で未経験職種に取り組みたい場合でも、大切なことは、取り組みたい職種を決めてから関連する資格を決めることです。

効率的に勉強に取り組んで、資格取得とスキルアップを目指しましょう。

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