
新生銀行が20代から50代を対象に行った「2018年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣いの平均額は39,836円でした。
週に1回飲みに行き、残りは昼食代や服などの消耗品を買ったらなくなる程度の金額に「あと、5万円あったら良いのに」と考え、副業をはじめる人も増えています。
本記事では、そのような会社員に向け、完全在宅の副業で月5万円お小遣いをプラスする方法とおすすめの副業を紹介します。
目次
会社員でも在宅副業で月5万円以上のお小遣いをGET
同じく「2018年サラリーマンのお小遣い調査」では、2017年から2018年の1年間で、お小遣いの金額がアップした人はわずか5.7%、大多数が変化なしと回答しています。
消費税額も上がり続ける中、会社員のお小遣い事情を改善する追い風となるのが、働き方改革の一環として政府が副業を後押ししていることです。副業に対する認知度が高まった他、副業を容認する企業が増えたこともあり、副業をはじめる会社員が増えています。
中でも、本業がある会社員の立場で人気なのは、時間的融通がきく在宅での副業です。
在宅副業で月5万円以上を稼ぐ4つのメリット
はじめて副業をはじめる人が目指すべきは、「在宅」かつ「月5万円」の目標です。在宅副業で月5万円以上を目指すべき理由とそのメリットは次の4つです。
年間60万円の追加収入でリスクに備えられる
月額にするとたった5万円と思う人もいるでしょう。一方、月額5万円でも年間では60万円の追加収入が得られることになります。
例えば、次のような想定外の出費は、誰にでもありえることです。
- 「友人の結婚披露宴に呼ばれた」ご祝儀3万円に加え、2次会参加費・交通費で1万円、さらに服も新調すれば合計で7-8万円の出費です。
- 「田舎の親戚が亡くなり葬儀に出席する」飛行機代往復と交通費で10万円近い出費になることもあります。
このような想定外の出費があったとしても、年間60万円の備蓄があれば、気持ちよく披露宴に参加したり、慌てることなく葬儀に参加したりすることができます。
現在本業での収入に不満がない人であっても、リスクヘッジとして別の収入源を持つために副業をはじめるのはおすすめです。
本業と無理なく両立できる
月5万円という額を時給計算した場合、仮に時給1,000円の仕事であれば50時間、時給2,000円の仕事であれば25時間分の仕事量です。月に25時間~50時間、すなわち週に6時間から12時間であれば、仮に本業が急に忙しくなっても捻出できる時間ではないでしょうか。
副業成功の鉄則は、本業をおろそかにしないことです。副業では、無理のない仕事量を維持することが非常に大切です。
初期投資はほぼゼロでも達成できるのが月5万円
月5万円という額は、ぎりぎり趣味の延長でも稼げる金額です。趣味や既存のスキルの活用で稼げば、経費がかかないため初期投資は限りなくゼロに近づきます。
例えば、アクセサリー作りが趣味なら一点物のアクセサリーを販売することもできますし、イラスト作成が趣味ならWebサイトでイラストを販売することもできます。趣味の延長で大きく稼ぐことは難しいですが、月5万円だったら現実的でしょう。
すぐに始められる
インターネットに接続できる環境があれば、どこでも副業できる時代になりました。予定がなくなってしまった土日や、会社への通勤時間などの空き時間を利用して副業できます。
最も簡単な副業では、アンケートに回答したり、企業のキャッチコピーを考えて投稿するなど、スマホ1つでできる副業もたくさんあります。
副業で月5万円以上、継続的に稼ぐ3つのコツ
副業は、本業を確実に維持しながら、コツコツと継続することが成功の秘訣です。副業で月5万円以上を稼ぎ続けるための3つのコツを紹介します。
嫌いな仕事は選ばない
継続できる副業を選ぶときに重要なのは、「嫌いな仕事は絶対に選ばない」ことです。副業のデメリットでもありますが「本業があるから大丈夫」と考えてしまい、嫌いな仕事を選んでしまうと副業に対するモチベーションが保ちにくくなります。
副業では、「お金がもらえなくても楽しめた」と思えるくらい興味のある仕事を選べたときが、一番良い結果になります。
クライアントに対し対応可能時間を明示する
副業には、自分のペースでできる仕事とクライアントと常にコミュニケーションを取り、指示を受けながら進める仕事とがあります。自分で期限や分量を決められる仕事が会社員の副業には最適ですが、クライアントとコミュニケーションが頻繁に発生する仕事である場合、クライアントに対し副業として行っていることは隠さない方が良いでしょう。
本業を優先する必要があるため、クライアントが望む時間にコミュニケーションが取れないことがあり、結果としてクライアントに迷惑をかけるためです。副業であることをクライアントに予め理解してもらっておけば、例えば、本業の就業後のみで完結できるような作業を依頼してくれるなど、配慮を得られることも多いです。
複数の副業募集サイトに登録する
次項で月5万円以上稼げるおすすめの副業募集サイトを紹介しますが、実際、副業を探すためのサービスや副業募集サイトは増えています。
副業募集サイトへの登録も、連絡先や所有するスキル・アピールポイントなどを記入するだけと非常に簡単です。副業募集サイトへの登録が済んだら、クライアントからの連絡を待つか、サイト内で案件を検索し、興味のある案件に応募します。
また、副業募集サイトへの登録や案件への応募は基本的に無料ですので、複数のサイトへ登録しましょう。仮に、クライアントから案件の打診が同時に複数来たときも、自分の要望に合致した案件を選択すれば良いのです。
安全かつおすすめ!月5万円以上稼げるおすすめ副業募集サイト
数ある副業募集サイトのうち、月5万円以上稼げる案件が多く掲載されているサイトを紹介します。
紹介する副業募集サイトは、誰でもできる仕事を掲載しているサイトではありませんが、報酬額は比較的高い求人を多く掲載しています。誰でもできる仕事ではない代わりに、本業を活かした求人や、スキルがなくとも珍しい職務経験を求めている求人もあるため、自分が持っているスキルや経験に合致した案件があれば、積極的に応募してみましょう。
また、副業募集サイトを選ぶときに避けたほうが良いのは、案件を受注するために費用がかかるようなサイトです。良質な副業募集サイトであれば、副業者とクライアントとのマッチング費用が、仕事に取り掛かる前に発生することはありません。
ダブルワーク
「ダブルワーク」は副業募集サイトとして運営歴の長いサイトで、掲載求人数が多いのが特徴です。副業だけでなく正社員募集の求人なども掲載しています。また、募集職種も偏りがなくあらゆる職種の副業が検索できます。
副業検索も、業種から探す・職種から探す・条件から探す・住所から選ぶなど、様々な方法で検索できます。
- 掲載副業案件の例
- デザインの得意な副業エンジニア募集
募集条件:インターンシップの情報を掲載し大学生と企業のマッチングを行うサイトで、ページ追加やCSSの改善ができる人材
給与:時給1500円〜3000円程度
Kasooku (カソーク)
「副業を隠さず、当たり前の選択肢として確立できる世界を目指す」をミッションとする株式会社ドゥーファが運営する「Kasooku (カソーク)」。
「Kasooku」はセールス人材を中心に扱う副業募集サイトです。
- 掲載副業案件の例
- 士業事務所へのBtoBツールの営業
報酬:20,000円/1件
条件:クライアントとの成約(申込書回収)を件数としてカウント
セールス案件中心の副業募集サイトですが、「グランピングに友人を1組紹介で3万円」など、友人や知人の紹介で報酬が発生する案件もあり、本業が営業職でなくてもできる副業も掲載されています。
Reworker
「Reworker」は、副業か本業かという切り口ではなく、リモート・在宅・時短・副業など働き方の切り口で仕事を探せるサイトです。
希望稼働日数・1日の希望稼働時間といった働き方で求人を検索できます。
「Reworker」は、未経験可としている案件でもなんらかのスキルは必要な場合が多く、本業を活かした副業を探す場合に便利です。
- 掲載副業案件の例
- 未経験OKのPRアシスタント
募集条件:Officeのスキル必須。
契約期間:長期
給与:時給1,000~1,500円
在宅副業で月5万円以上を稼ぐ3つのデメリット
在宅副業で月5万円以上の収入を得た場合、どのようなデメリットが生じるでしょうか。
確定申告が必要
「年末調整を受けた給与所得以外の所得が20万円以上ある会社員」は、確定申告が必要です。副業で月5万円を稼いだ場合、年間所得が20万円を超えるので確定申告する必要があります。
なお、この20万円というラインは”収入”ではなく”所得”です。すなわち、収入から経費を引いた後の金額”所得”が対象となる点に注意しましょう。
確定申告を提出する期日は決まっており、毎年2月16日から3月15日のいずれかに管轄の税務署に書類を提出します。
また、確定申告すべき人が確定申告を怠った場合、所得税に加えて延滞税が発生することがあります。確定申告は面倒な作業ですが、法律で定められている義務のため、忘れずに行いましょう。
案件取得に時間を取られ過ぎてしまうことがある
アンケートへの回答やポイントサイトでのポイント稼ぎなどの誰にでもできる簡単な仕事には、当然のことながら人が集まります。たった数百円という仕事でも、選考や抽選に漏れてしまうことが多々あります。このような仕事では、仕事の獲得に時間を取られすぎてしまい、月1~5万円を稼げたとしても費用対効果が悪くなってしまいます。
競合してしまうことを避けて確実に案件を受注するには、多くの人が持っていないスキルを要する案件に応募するのがベストです。また、特別なスキルがなかったとしても、珍しい業界に籍を置いていた経験があったり、特殊な職種の経験があるなど、自身の経験が他の人との差別化になります。
何のスキルもないと決めつけずに、自分の経験してきた業務を洗い出してみるのをおすすめします。
体調を崩すことがある
特に副業をはじめてすぐの時期は、副業に力を入れすぎて体調を崩す人が多くいます。副業で成功するポイントは、本業をおろそかにしないことと、継続できる副業を探すことです。
自分自身に合った副業のスタイルを模索するためにも、特に副業を開始した直後は”スロースタート”を合言葉に活動しましょう。体調を万全に整えつつ、まずは副業のある生活に慣れることが大切です。
副業で月5万円稼ぐ際の注意点
副業で月5万円の収入を得ようと心に決めたら、どのようなことに注意して活動を開始すれば良いのでしょうか。
副業禁止の会社で副業をしないこと
2018年は「副業解禁元年」とも言われるとおり、以降、日本政府も働き方改革の一環として副業を推進してきました。
一方、株式会社リクルートキャリアによる兼業・副業に対する企業の意識調査(2019年)によると、社員への兼業・副業を認めている企業は30.9%となっています。日本企業で副業が浸透しているとはまだ言えない状況です。
副業を開始する前に、本業の勤務先の就業規則を見て、副業を禁止している条項がないかを確認しましょう。副業禁止の会社で副業を隠しても、確定申告後の住民税額から副業の事実が会社に知られてしまいます。副業による収入が加算されると、会社の給料から計算される住民税額よりも金額が増えてしまうからです。
会社の就業規則違反には様々な罰則が課されていることが多いため、本業の就業規則に副業禁止が明記されている場合、副業はしないほうが無難です。
本業と副業のコミュニケーションツールは分ける
メールのアドレスやデータの保管場所など、本業用と副業用は確実に分けましょう。本業用と副業用のデータを同じストレージに保管していた場合など、万が一取り違えてしまうと、本業用のデータを副業先に誤送信してしまうなどのリスクが生じます。
データを誤送信してしまった場合は、社外秘漏えいなどの事件に発展する可能性もあるため、本業用と副業用のリソースは確実に分けることが大切です。
スケジュール管理を確実に行う
本業をおろそかにしないようにと言っても、副業にも責任が伴います。本業と副業とでスケジュールがバッティングしないように、確実なスケジュール管理をしましょう。
また、本業が忙しい時期は副業を入れないなど、余裕を持って副業の計画を立てましょう。
副業に関するよくある質問
副業は浸透しつつあるものの、手探りで副業をはじめる人も多いです。副業に関する良くある質問を紹介します。
副業禁止の会社で副業する方法は?
A:紹介したとおり、まだ副業を容認していない企業の方が多いのが現状です。一方、副業禁止の会社でできる副業もあります。例えば、株式投資・外貨投資・不動産投資は、副業ではなく”投資”に分類されるため、本業に支障が出なければ構わないという会社もあります。
また、第三者に雇用されていなければ副業しても良いという企業もあります。
会社の就業規則側が副業解禁の流れに追いついていないだけという場合も多々あるため、人事部などに直接相談してみると良いでしょう。
ネット上で探せる仕事は報酬が安いものが多い気がします。
A:誰でも簡単にできる仕事は、1時間をかけてやっても数百円という仕事も少なくありません。また、ネット上ですぐに見つかる仕事ほど、報酬が安い仕事が多いのは事実です。
本業と同様、副業もクライアントと副業者の信頼関係が大切です。クライアントとの良い関係ができてくると、高報酬の案件が打診されることがあります。嫌いな仕事でなければ、少々報酬が安くてもクライアントとの信用関係ができてくるまで、しばらく続けてみるのも報酬アップの方法のひとつです。
怪しい副業を見分けるには?
A:残念ながら副業したい人を利用した副業詐欺に近い行為を行う業者も存在します。そんな怪しい副業を見分ける鉄則は、うますぎる話には近寄らないことです。
また、次のような点を確認していくと、怪しい副業か良心的な副業かを見分けることができます。
- 副業の提供企業の公式サイトを確認する。社名・住所・電話番号・業務実績などを確認します。実態のない企業などは絶対に避けるべきです。
- 登録料の有無を確認する。案件に着手するための着手金や副業サイトに登録するための登録費用などを請求する企業は、避けたほうがよいでしょう。
ネットでの仕事探しは顔が見えず不安です
A:インターネットで簡単に副業が探せる時代になりました。クライアントの顔を一切見ることなくチャットやメールだけで仕事を進めることが可能です。一方で顔が見えない不安を抱える人もいます。そんな不安を払拭するために、クライアントとの間で必ず業務委託契約を交わすことです。
万が一、報酬の未払いなどが発生した場合でも、契約書があれば裁判で有利に立てるでしょう。
本業と両立しやすい人気の副業6つ
無理なく本業と両立がしやすいという観点で選んだ、人気の副業を6つ紹介します。
アンケートモニター
「アンケートモニター」とは、モニターサイトに登録し、サイト内のアンケートに回答することでポイントを稼ぐというものです。質問に対し、回答を記入欄に入力するだけの作業で誰でも簡単にできます。
例えば、「1週間のうちよく見るTV番組は何ですか?」という質問や、「好きなアパレルブランドは何か?好きな理由は?」などの質問があり、回答には特別なスキルが不要なものばかりです。
アンケートモニターはスマホ1台あれば、通勤途中などのスキマ時間でいつでもできるため、会社員には都合が良い副業です。
一方、誰でもできる作業なので、得られる報酬はお茶代程度と考えましょう。
○アンケートモニターの平均相場:月2,000円〜10,000円程
試験監督
語学など各種試験や検定の試験監督も副業しやすい仕事です。
試験は、土日祝日に行われるものが大半なので、平日勤務の会社員なら本業の休日に働けます。
試験監督の仕事は多くが1日限りの単発で、長くて2-3日程度です。毎月の定期収入は見込めませんが、朝から夕方までの案件が多いため一日でまとめて働けます。
○試験監督の平均相場:月5,000円〜20,000円程
UberEats(ウーバーイーツ)配達員
料理のデリバリーサービス「ウーバーイーツ」は、2020年初旬には新型コロナウイルス対策で、外食ではなく料理を配達してもらって自宅で食事をするという人が急増したことで、一気に有名になりました。
ウーバーイーツの配達員は、料理の注文が入ると料理を店舗に取りに行き、受け取って注文者の元に配達します。また、報酬は配達に要する移動距離や配達数により決まります。
勤務時間が自由に決められるので、1日に1時間だけなど無理なく働くことができます。
○UberEats(ウーバーイーツ)配達員の平均相場:月10,000円〜60,000円程
YouTubeでの動画投稿
動画をYouTubeに投稿し、広告収入を得るYouTuberも副業として人気です。
勤務時間が完全に自由で、勤務地に出向く必要もなく、本業との両立が非常にしやすいビジネスです。
ただ、報酬を得られるYouTuberになるまでに視聴者を増やす努力が必要で、報酬発生まで最低でも3ヶ月かかるといわれています。
○YouTubeでの動画投稿の平均相場:月0円〜上限なし
シェアビジネス
手持ちの使っていない服・家電・車などを人に貸し出すことで収入を得る「シェアビジネス」は、初期費用がまったくかからないため副業として始めやすいビジネスのひとつです。
例えば、出張する期間だけ自宅を貸し出すことも可能です。
貸し借りはWebサービスやアプリで簡単に成立でき、ますます敷居の低いビジネスになっています。
○シェアビジネスの平均相場:月100円〜数万円
ネットワークビジネス
ネットワークビジネスは、会員が勧誘により別の会員を増やすことで利益を得るビジネスです。
仕組みを売る・お金でお金を生むというビジネスで、作業時間はまったく自由で誰でもできるため、本業と両立しやすい副業として人気です。
ネットワークビジネス自体は新しいものではありませんが、以前は直接電話をかけるくらいしか集客方法がありませんでした。現代では、インターネットの発達により、Web・アプリ・動画などあらゆる集客手段があり、格段に参入しやすくなっています。
○ネットワークビジネスの平均相場:月5,000円〜上限なし
まとめ
副業を容認する企業も増加し、副業をする会社員が増えています。本業に支障が出ない範囲で副業する場合に、目標の目安としておすすめするのが「月1~5万円を在宅作業で稼ぐ」ことです。また、本業に合わせて好きな時間にできる副業を選ぶことが大切です。