ネットワークビジネスの仕組みとは?ネズミ講との違いと成功方法を解説

自分が会員となり次の会員を集客することで権利収入を得るネットワークビジネスは、そのピラミッド型の構造がネズミ講と似ているという理由で、同じものと誤認識されがちです。

ネズミ講との違いを踏まえ、ネットワークビジネスの仕組みを図解します。また、ネットワークビジネスの成功方法も紹介します。

目次

ネットワークビジネスの仕組み

ネットワークビジネスは、会員が勧誘により別の会員を増やすことで利益を得るビジネスです。仕組みを図解で説明します。

ネットワークビジネスの仕組み

さらに、自身が勧誘した会員が別の会員を増やしたり商品を販売した場合も、利益を得られます。こうして得られる利益が権利収入となります。

ネットワークビジネスでは、会員を連鎖的に勧誘し、木が次々に枝を伸ばしていくようにグループを大きくすることで、収入を増やしていきます。

報酬プランの種類は様々で、例えば「ブレイクアウェイ」の方式では、一定のランクに昇格すると所属するグループから枝分かれして独立し、自分が起点となるグループになります。

一方、自分のグループからブレイクアウェイするリーダーを排出した場合、育成ボーナスが入る仕組みです。

一方、「バイナリー」方式のように、自分の直下に登録できる人数を2名(または3名)に限定した報酬プランもあります。

ネットワークビジネスとネズミ講の違い

ネットワークビジネスは、別名を「連鎖販売取引」または「マルチ・レベル・マーケティング(MLM)」といいます。

一方、会員を勧誘することで自身も利益を得るという手法が類似しているという理由で、違法行為である「ネズミ講」と勘違いされてしまうことがあります。

ネズミ講とは?

ネズミ講は、製品を介在せずに金銭の配当のみを目的とした組織のことです。

ネズミ講では、はじめに自分が金銭を払って組織に加入し親会員になります。次に、親会員として次々と子会員を集め、会員費という名目で金銭を集めて収入にします。ネズミ講では勧誘による会費だけが動き、販売する商品・サービスは存在しません。

ネズミ講の組織は階層状になることから「ピラミッド・スキーム」とも呼ばれています。

違いその1:法的な扱い

ネズミ講は、販売する商品・サービスが存在せず、会員費も異常に高額であるという違法行為です。

ネズミ講では、末端の会員は一切利益が得られないうえ、勧誘は際限なく続けられるため、最終的にビジネスとして破たんすることが明らかです。

このため、ネズミ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」により禁止されています。

一方、販売する商品・サービスもあり、勧誘の範囲が決まっているネットワークビジネスは連鎖販売取引として、「特定商取引に関する法律」で認められています。

ネットワークビジネス ネズミ講
合法 違法

違いその2:商品・サービスの有無

ネズミ講では会員費などの名目でお金だけが動き、販売する商品・サービスは存在しません。

一方、ネットワークビジネスでは、商品やサービスありきで、それらを売り上げてはじめて報酬が発生します。

多くの企業がCMや広告費など多額の宣伝費をかけて商品・サービスを販売しますが、ネットワークビジネス会社ではその宣伝費をかけるかわりに、会員による口コミで商品・サービスを販売します。

CMなどの宣伝費の代わりに会員たちへの紹介料を支出するというビジネスモデルです。

ネットワークビジネス ネズミ講
商品あり 商品なし

違いその3:収入が得られる範囲

ネズミ講もネットワークビジネスも、ピラミッドや木の枝のように階層状に会員を広げていく点は同じですが、収入が得られる範囲が異なります。

ネズミ講では、会員費を払って親会員になったあと、他人を勧誘するとその会員費の50%が自分に入り、残りの50%は自分よりも上位のメンバーで分配されます。

ネズミ講の頂点にいる人は、下位のメンバー全員から無限に報酬を得られる仕組みです。

一方、ネットワークビジネスでは、紹介報酬を得られる上位メンバーの範囲に制限があります。

制限の方法は様々ですが、ピラミッドの3段目までに報酬が発生するルールだったり、自分の下における下位メンバーの人数が制限されていたりします。

ネットワークビジネス ネズミ講
範囲制限あり 無限

違いその4:会員費

ネズミ講もネットワークビジネスも、会員としてその組織のメンバーになる点は同じです。

ただ、ネットワークビジネスでは商品・サービスの購入による収益が企業の目的なので、会員費は無料か有料であっても数千円です。

一方、ネズミ講では商品・サービスがなく、会員費が収益のすべてなので、会員費が高額になります。

昭和40年代から50年代前にかけて、社会問題となったネズミ講組織「天下一家の会」では、延べ約120万人から約1,896億円を集めたといいます。

ネットワークビジネス ネズミ講
無料または少額 高額

ネットワークビジネスが挫折しやすい理由

ネットワークビジネスを始めても挫折する人が多いのが現状です。ただ、挫折する理由には次のような共通点があります。

時間と経費を確保できない

ネットワークビジネスで収入を得るには、集客して自分より下位の会員を増やさないといけません。

下位の会員が増えてからは、会員たちが次の会員を集客してくれるので、自分は集客に費やす時間が大幅に減ります。

ネットワークビジネスの集客で一番時間がかかるのが初期の段階で、商品・サービスやビジネスの仕組みを会員候補に説明するために、時間を作らなくてはいけません。

また、商品知識を深めるためにセミナーに参加したり、自分自身も商品・サービスを使って勉強しなくてはいけません。

時間はもちろん、勉強代や交通費などお金もかかるため、報酬を得る前に挫折する人が多くいます。

勧誘を焦って友人を失う

対面で勧誘する方式のネットワークビジネスでは、勧誘する対象となる人は知人や友人が圧倒的多数です。

世間的にはネットワークビジネスをネズミ講と勘違いしている人は相当数おり、ネットワークビジネスにも悪いイメージを抱いてしまっている人も少なくありません。

勧誘を焦るあまり、知人や友人の興味を無視して強引に勧誘してしまうと、その後は警戒されて距離をおかれてしまうことになります。

たった一人を勧誘するために大切な友人を失ってしまう方が、損失が大きいのではないでしょうか。

自爆買いで破産する

会員ランクに応じて紹介報酬に差をつける報酬プランを採用しているネットワークビジネスの場合、会員ランクを維持するために必要のない商品を購入し続ける人も少なくありません。

また、会員になる時点で商品知識をつけるためという目的で、相当額の商品の購入を迫られる場合もあります。

このように、ビジネスが上手く回っていない・自分には合わないネットワークビジネス会社を選んでいるという事実を認識していないと、無理な自爆買いに走ってしまうことがあります。

権利収入を得るために始めるネットワークビジネスで逆に破産することなどないよう、冷静に現実を直視することが重要です。

副業として始めるべき5つの理由

副業を探している場合、就業規則により副業にできるビジネスの種類が限られていることもあります。ネットワークビジネスは、本業がどのような職種でも始められ、かつ本業を犠牲にすることなく取り組めるため、副業にはおすすめです。ネットワークビジネスを副業にすべき理由を説明します。

限りなく少ない初期費用で取り組める

総務省の中小企業白書によると、実際に起業した人が起業時に投資した費用の金額について、200万~500万円未満という回答が22.3%を占め、最も多かったとしています。

仮に数百万という初期費用を投じたとしても成功するとは限らず、副業として起業するのは相当なリスクです。

ネットワークビジネスを始めるために必要な初期費用は、製品やサービスの購入費のみなので、限りなくリスクが低いビジネスといえます。

副業のために本業を疎かにしては本末転倒です。副業にはネットワークビジネスのように低リスクで始められるビジネスを選ぶことが鉄則です。

人を雇用したり事務所を借りる必要がない

かつてはビジネスというと事務所を用意して人材を雇用して行うものというイメージが一般的でした。

一方、近年では働き方に関する法律が改正されたこともあり、ひとたび人材を雇用してしまうことにより、思わぬ労働問題に発展しかねません。

ネットワークビジネスでは、サービスに賛同し会員になった人が自ら事業主となり、他の会員を増やしていくため、人材の雇用問題で頭を悩ませることがありません。

専門知識・ノウハウや業務経験が不要

副業人材を募集するサイトでは、魅力的な報酬や条件を提示した案件が多数掲載されていますが、ほとんどが本職での経験やノウハウを活かすことが前提の案件ばかりです。

役に立ちそうな業務経験や専門知識に乏しい人には、対応が難しい求人が大半となっています。

ネットワークビジネスは既存の知識やノウハウを活用するものではないため、どのようなバックグラウンドを持った人でも平等に始められます。

半自動的・継続的に発生する権利収入

権利収入は、労働による収入ではなく、自身が所有している権利を利用して得られる収入です。お金でお金を生む仕組みで利益が発生します。

ネットワークビジネスが軌道に乗るまでは時間を要しますが、ひとたび軌道に乗れば、働いていない時間も半自動的かつ継続的に収入が得られます。

集客作業は、夜間や休日などスキマ時間で行え、本業が多忙なときは副業を放置しておくことが可能です。ネットワークビジネスは、副業としては非常に都合がよいビジネスです。

集客がしやすくなった

ネットワークビジネスが生まれたのは、150年以上前にさかのぼります。

日本でも1979年の日本アムウェイ誕生を皮切りにネットワークビジネスが急拡大しています。

かつてはネットワークビジネスの集客というと、知人や友人に電話をかけて勧誘するという方法がメインでした。

インターネットが発達した現代、ネットワークビジネスでの集客方法も様変わりしています。ネット上でチームを作り、メンバー全員で協力しながらビジネスを広げていきます。

時間を選ばずスマホ1台で集客活動ができるため、通勤時間などでも対応が可能です。

今までのやり方だと稼げないネットワークビジネス

現在仕事を持っている社会人なら、業務に使うツールも業務フローもここ数年で一気に変化していることを誰もが体感しているはずです。

この流れはネットワークビジネスも同様で、稼げる正攻法が様変わりしています。

これからはネット集客の活用が効率的!

これまでネットワークビジネスでの集客方法は、友人や知人を中心に口コミで勧誘していくという方法が主でした。

口コミ中心の勧誘では、無理な勧誘により友人を失ったり、集客活動のための時間が割けなくなるリスクがあります。そもそも、自分自身の人間関係の範囲内で集客できる人数には限りがあり、稼げる金額もたかが知れています。

そして、2020年初旬には新型コロナウイルス問題が発生。外出すること自体が難しいと誰もが実感していることでしょう。

 

このような状況下で成果を上げているのが、SNS・Webサイトなどインターネットの力を借りた集客方法です。

ネット集客が口コミと決定的に異なるのは次のような点です。

  • ネット集客ではネットワークビジネスに興味のある人だけを集められる
  • ネットワークビジネスに興味のない人まで勧誘することがないため、友人を失うなどのリスクがない
  • 集客のため自分自身が動く必要がないため、副業としてもネットワークビジネスを始めやすい

 

ネット集客など不可能だった頃、ネットワークビジネスは、自分の人間関係や時間を犠牲にするビジネスと認知されていましたが、今は違います。

まとめ

ネットワークビジネスの仕組みについて図解を交えながら説明しました。

ネットワークビジネスは、もともとネズミ講と勘違いされてきた上、集客方法も口コミしかなかったため、ネットワークビジネスに興味のない人を勧誘してしまったときには、自分自身に対し悪いイメージを持たれてしまうこともありました。

今は、必要な人にだけ必要な情報を届け、かつ効率的に集客するネット集客という正攻法があります。

新型コロナウイルス問題の発生で、外出や対面での活動が難しくなった今、新しい集客方法を取り入れてビジネスを始める好機が訪れています。

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